ぶどうの活動紹介

ひととひとのつながりの中で

「育つ・育てる・育ちあう」かかわりあいを

発達支援マオポポ

発達支援マオポポ

~どんな子もありのままから~
発達に特性があることから極端にこだわりが強かったり、周囲になじめなかったりなどで、子ども自身の育ちにくさ、生きにくさと親の育てにくさ、困り感、社会での疎外感などに寄り添うことを目的に、平成20年4月から3年間、高津区との協働事業として地域発達支援相談室「Maopopoマオポポ」を開設して活動してきました。
地域に根を張って子育て支援したいという想いで開設したぶどうの実ですが、ひと伝えに口コミが広がり、地域の親や家族がさまざまなSOSを抱えて、ぶどうの実に飛び込んできました。
アスペルガーや自閉症、知的障害などで他でははじかれ受け入れてもらえない子どもたちを、私たちは保育として受け止めてきました。保育という枠だけでは、受け止められないという危機感を感じていた時に、高津区の協働事業提案事業があることを知り公募したのでした。選定されたときに、どんな子どもたちや親もありのままで受け止め支えようという想いで、ハワイ語で「ありのまま」という意味の「maopopoマオポポ」を活動名にしたのです。

当時、発達支援法もやっと整備されて、発達に特性があるということは育て方の問題ではなく、脳の発達に起因する障害という概念が、やっと社会的に受けいれられてきたころでした。まだまだ、現実には正しい理解がほとんど広がっていませんでした。ですから社会や周囲の人たちに対して、どう啓蒙していくかは私たちにとって重要なテーマでもありました。
今は発達支援法も整備され、療育センターや発達支援センター、子ども発達支援施設も地域の中に点在するようになってきました。同時に発達障害に対する社会的な啓蒙も進み、一般的にある程度の理解も広がってきたように思います。しかし、大人が困り感を持つ子どもたちの割合は5%以上とされており、その多くは発達に特性がある子どもたちです。ですから発達障害と言われている子どもたちが減ったわけでは決してありません。
こうした子どもたちが当たり前に受け止められ、ともに多様なひととのつながりのなかで育つ・育てる・育ち合う社会を創ることが私たちの使命だと思います。そのために、私たちはぶどうの木という法人としての組織の強みを活用していきたいと願っています。そのために現在は、マオポポ事業部会として、6園が連携し法人としても、こうした子どもや家族を正しく理解するための学びを深め、専門性を高め、適切な支援・援助の仕組みを作っていく努力を重ねていきたいと強く願っています。

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