ぶどうの木は、ひとが育つ・ひとを育てる・ひとと育ちあう、――― そんな生き方を応援します

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今年度の保育テーマ

平成29年度 保育テーマ

「みんなちがってみんないい」を起点にして
ごちゃまぜから バチバチ★ ドバドバ     
子どもたちの将来価値を見据えて、違いを包み込んで変化をおもしろがろう!

ぶどうの木では、異年齢保育を保育の体制の柱に位置付けて、段階的に取り組みを重ねてきて5年目になります。慣れ親しんできた年齢別保育という既成の概念からの脱皮には、職員の意識変革への学びや議論が必要でした。同時に、縦割りではない異年齢保育という考え方が子どもたちの育ちにとって、なぜ重要なのか、さらに学びと試行錯誤が必要でした。こうして、昨年度は『やってみよう!垣根を取り払い、混ぜ込めば、無限の可能性 ごちゃまぜからドバドバ』という年間保育テーマを掲げて保育を展開してきました。
まず、一歩踏み出して、やってみよう!ということで、各園や法人間での実践が始まりました。ごちゃまぜタイムを取り入れてみようという手さぐり段階から生活のレベルでクラスの垣根を取り払い、子どもたちが自由に混ざり合う実践や調理スタッフもごちゃまぜにするなど、さまざまなレベルでの取り組みが展開されました。その成果として、臆せず誰とでも開かれた関係をつくる子どもたちの姿や、日常とは違う立場を経験することでスタッフの視点が単眼から複眼になって、柔軟に共感的に物事をとらえることができるようになったことなどが報告されています。
その一方で、スタッフの中には、頭で理解していても実際の行動のレベルになると、殻を破り、垣根を超えることに躊躇や戸惑いもあったようです。ひとは未知への不安があると現状を維持したくなります。しかし、いまを生きるぶどうの子どもたちは、大人の時代を生きるときの未来社会が劇的に変貌し、社会での生活の仕方や働き方のスタイルが大きく変化すると予測されているのです。10年から20年で、47%の仕事は自動化される可能性が高く、さらに、いまの小学生の65%は、いまは存在していない職業に就くであろうと専門家たちは語っています。
20世紀はベルトコンベアのまえでマニュアルに合わせて正確に作業することができる人材でよかったが、21世紀では、主体性をもって多様な他者と協働して、マニュアルにない行動ができる人材が求められています。ですから、子どもたちの将来価値となる土台をどう育むかを考えたときに、言われたこと、決められたことをこなす、型にはまったひとになってほしくはありません。興味、関心を持つことで、深く観て、聴いて、感じて、考える主体として、みんなちがってみんないいという許容と状況に応じた柔軟な発想と行動ができるひとが求められているのです。そのためには、私たち大人の都合に合わせた保育ではなく、子どもの育ちにとって問われていることは何かを常に考えた保育をめざすことが大切です。だからこそ、私たちが主体性・多様性・協働性をテーマに保育のカタチや発想を変えていくことへの覚悟と勇気が求められていると思います。それはシアワセな未来を創るひとを育てる者の責務でもあるのです。ですから今年度はあえて、ごちゃまぜからドバドバの間に「バチバチ」を入れました。一歩踏み出してみよう!への再挑戦です。みんなちがってみんないいということは、重ならないし、ずれているし、かみ合わないことがあるということです。だからこそ、違いによる対立や葛藤から起こるバチバチをあえて肯定しよう。摩擦はこすりあわせをすれば、熱が発生しエネルギーが産まれます。
私たち大人がまずバチバチと対話することを重ねていき、ドバドバとワクワクドキドキが溢れる挑戦をおもしろがる。そして子どもたちへその熱を伝えながら、子ども主体の遊びと学びのストーリーを創っていきたいと思っています。

保育テーマのあゆみ

   一人ひとりを大切に子ども主体の保育
          ―自ら希望を切り拓き、ひとと共生し、社会に貢献するひとになる―

★平成28年度 保育テーマ  やってみよう!垣根を取り払い、混ぜ込めば、無限大の可能性
 『ごちゃまぜからドバドバ』    
子どもひとり一人の生きる力を引き出すのは、しなやかにおもしろがるワクワク!

★平成27年度 保育テーマ  「しからない・せめない・まかせることで一人ひとりの子どもの自尊感情を育む」
そのために、『善く観る×善く聴く=共感と対話』を実践することを通してつねに自己の心を整え、ぶれないしなやかな“ひと”になろう!

★平成26年度 保育テーマ    「
善く観る × 善く聴く = 共感と対話」
子どもの成長の根と希望の種を 育む“ひと”になろう!

★平成25年度 保育テーマ 『おもしろがるときめき×おもしろがるひらめきが響きあう』
かけがえのない今を生きる子どもたちとわくわくどきどきの未知の物語を創ろう!おもしろがることの積み重ねを通して、生きる喜びがわきます。
おもしろがることの経験を、昨日と今日を明日につなげていくことで、明日に対する期待が希望になります。
子どもを育てるとは、ひとり一人の子どものなかに生きる喜びと希望を育てることだと思います。そして、そこにはひとり一人のかけがえのない育ちの物語が生まれます。私たち保育者の仕事は、子どものなかにおもしろい物語を対話と共感を通して創ってくことです。そんな思いと願いを、平成25年の保育テーマに込めました。 

★平成24年度 保育テーマ 『Being with』
-子どもがひとに“なる”を芽吹かせる保育を目指して-
子どもは保育者に受けとめられている子とも通じて、この人と一緒だと自分らしくいられる(being with)という感覚に近いものを感じる。そこから、自分らしくあることが認められている気持ちになり、「なる」へ自ら向かう力を生み出し、保育者の期待する「なる」の姿に通じていくのです。

★平成23年度 保育テーマ 『ひとり一人の子どものこころの中に宝を探す』
子どもは一人前の人間として自己選択でき、物事を理解し、自分はできるという自己肯定感を持つひととして生きたいと求めています。「今」の子どもたちの求めに適切に応えていくことで、子どもたちの現在が充実し、未来に向けてありたい姿を明確に描いていく力を育んでいってほしいと願っています。  

★平成22年度 保育テーマ 『喜びの保育の展開-子どもの「!」や「?」に応答しよう・引き出そう-』
瞳を輝かせた子どもの発信する「おもしろそう」「どうして」「なんでだろう」という「!」や「?」を受信し応答する関係の中で、子どもの豊かな心の躍動に寄り添うことはとても大切なこと
 
★平成21年度 保育テーマ 『喜びを分かち合うーJoy-Joyのかかわりあい』
子どもが喜んでいることを保育者自身も一緒に喜んで、お互いが喜びの感情でいっぱいになる、そんな喜びと喜びの関わりあう保育を大切に。人とより良いコミュニケーションを持続させ、親密な人間関係を築いて、幸せを実感できるように生きて欲しいと願っています

★平成20年度 保育テーマ 『子どもたちが瞳を輝かせるような面白い保育の展開』
子どもたち一人ひとりが、自分で考え、自分で判断して、自分で問題解決できる。そして、自分で責任を持つことができる、そんなひとに育って欲しいと願っています

★平成19年度 保育テーマ 『こころを開く、聴く、伝える』
私たち大人が素直にこころを開き、子どもの気持ちをこころで聴き、こころを込めて愛情や気持ちを伝える。受信力と共感をみがきます

★平成18年度 保育テーマ 『かけがえのない一人を大切に』
性格・個性・発達など一人ひとりみんな違う かけがえのない子供たち

★平成17年度 保育テーマ 『肯定的ストロークは魔法の粉』
自分は自分でいいという自己肯定感は成長の力